数式で与えられた制約条件のもとで目的とする指標(目的関数)を最小化または最大化する問題は最適化問題と呼ばれ、経営工学や機械学習の必須技術である。その中でも、特に目的関数が複数ある問題のことを多目的最適化問題という。本研究では、非凸な多目的最適化問題に対して、新しいメリット関数を提案する。ただし、ある最適化問題に対するメリット関数とは、その問題の解に対しては0を、そうでない点に対しては正の値を返すような関数のことである。
メリット関数は、最適化手法の収束率の解析などに用いることができるため、ある最適化手法が実問題に適用可能かどうかを見積もる際などに効果を発揮することが期待される。
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
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田辺広樹 | 数理工学専攻 | 最適化数理分野 | 博士2回生 |
福田エレン秀美 | 数理工学専攻 | 最適化数理分野 | 准教授 |
山下信雄 | 数理工学専攻 | 最適化数理分野 | 教授 |