IoT、クラウドコンピューティング技術や機械学習の発展によって、個人情報を含んだデータの活用サービスが盛んになっている。この背景のもとで、制御システム向けのプライバシー保護技術の確立が急務となっている。先行研究では、制御システムのデータにガウス雑音を印加する保護手法が提案されていたが、ガウス雑音は外れ値がほとんど発生しないため、極端な値をもつデータを隠蔽できないという課題があった。そこで本研究では、外れ値を含む安定分布を雑音に用いたプライバシー保護手法を提案する。これにより、外れ値データの保護が可能となる。さらに本手法では差分プライバシーという指標で、プライバシー保護強度を保証することができる。
マイクログリッドにおける各家庭情報の漏洩防止など。
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
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伊藤 海斗 | 数理工学専攻 | 制御システム論 | 博士2回生 |