市販楽曲中の歌声操作:歌声を消してカラオケを作れます&歌い方を自由に編集できます
Editing Singing Voices in Commercial Music Recordings: Automatic Karaoke Generation & Singing-Style Arrangement

概要

本発表では、音楽音響信号から歌声と伴奏を分離する技術と、その応用アプリケーションを紹介する。従来、市販CD楽曲から歌声/伴奏を精度よく分離するには伴奏のみの音源が必要であり、多くの楽曲には適用できなかった。そこで我々は、歌声と伴奏の時間・周波数方向の特性に着目し、任意の楽曲から歌声/伴奏を分離することが可能な技術を開発した。これにより、全自動でカラオケ音源を作成することができる。また、分離された歌声のピッチを操作してビブラートなどを付加することで、プロ歌手の歌い方を自分好みに編集して楽しめるシステムを開発した。

産業界への展開例・適用分野

1. カラオケ: 人手でカラオケ音源を再現する手間を省き、市販CD音源から直接自動でカラオケを作成できる。
2. 演奏支援: 歌声/伴奏/打楽器を分離することで、ユーザ演奏したい楽器以外を再生できる。
3. DTM (Desktop Music): 既存楽曲の歌声/伴奏/打楽器を個別に編集・ミキシングする二次加工ができる。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
池宮 由楽 知能情報学専攻 音声メディア分野 修士2回生
糸山 克寿 知能情報学専攻 音声メディア分野 助教
吉井 和佳 知能情報学専攻 音声メディア分野 講師

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