再構成可能アーキテクチャによるシステム設計方法論
LSI system design methodology based on reconfigurable architecture
概要
本研究は、様々な設計制約の中で信頼性を最大化するための、再構成可能アーキテクチャを用いたLSIシステム設計方法論の確立を目的とする。 そのためにまず、信頼性を考慮した再構成可能アーキテクチャの、設計空間探索を支援する環境を構築した。続いて、実装する回路の一部に三重化を適用するにあたって、回路内で実行される演算の故障に対する脆弱性を、評価関数によりモデル化することで、コスト効率の良い適用領域を高速に探索する手法を提案した。
産業界への展開例・適用分野
LSIの製造プロセスの微細化により、ソフトエラー耐性の低下といった、システムの信頼性を低下させる現象が顕在化している。一方で、特に民生用途のシステムにおいては、ミッションクリティカルな分野とは異なり、信頼性向上のためのコストが厳しく制限される。本研究で提案する手法により、限られた設計マージンの中で、性能や消費電力のオーバーヘッドを最小限に抑えつつ、LSIシステムの信頼性を最大化することが可能になる。
研究者
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
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今川 隆司 | 通信情報システム専攻 | 佐藤高史研究室 | 博士3回生 |