Webサービスの高度化に耐えうる基盤設計
Design of infrastructure software for the advancement of Web services
概要
クラウドコンピューティングの普及に伴い、WebAPIやWebホスティングサービスといったWebサービスが高度化してきている。それらの高度化に耐えうる基盤について、大規模環境におけるリソース共有の効率化、セキュリティ、パフォーマンス、運用技術の観点から設計を行っている。Webサーバの代表的なソフトウェアであるApacheにおいて、効率良くリソースを共有し、互いに影響を与えないようにするためのmod_resource_manager、セキュリティを担保しPerlやPHP等のプログラムのパフォーマンスを向上するためのmod_process_security、Webサーバの機能をパフォーマンス劣化を少ないままRubyで簡単に機能拡張するためのmod_mrubyを研究・開発している。
産業界への展開例・適用分野
共有型ホスティングシステムやマルチテナント環境でのWebサービスにおいて、プログラム単位で権限を分離する事で、セキュリティを担保しながら高速にプログラムを実行可能になる。また、仮想ホスト単位方式であっても、他のホスト領域に影響を与える事なく、効率良くリソース管理が可能となり、大規模高集積が実現できる。また、Webサービス構築時に、これまでC言語でApache等のミドルウェアの拡張を行う必要があったが、mod_mrubyによって従来手法のように性能を大きく損なう事なく、Rubyで簡単に機能拡張を行える。
研究者
| 氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
|---|---|---|---|
| 松本 亮介 | 知能情報学専攻 | 岡部研究室 | 博士1回生 |
| 岡部 寿男 | 学術情報メディアセンター | 岡部研究室 | 教授 |