脳から「まだ見ぬ風景」を読みとる
Decoding forthcoming scene from human brain activity
概要
次にどんな風景が得られるのかを推量する「予測」は意思決定に重要な認知機能である。近年、脳活動からこころを読むマインドリーディングへの期待が高まっており、本研究では、ヒトが推量した次の風景を読みとる技術の開発を進めている。提示された一連の情報を統合して次の風景を推量する予測ゲーム中の脳活動を核磁気共鳴画像法(fMRI)により記録し、風景ごとに変化する脳活動の特徴をとらえることで、予測読みとりを行った結果を報告する。
産業界への展開例・適用分野
予測のように、脳内で起こる情報統合の経過をモニタリングできれば、個人の情報処理を手助けする技術への応用が期待できる。教育において、問題を解く過程の脳活動をモニタリングし、どこにつまずきがあるかを発見、効率的な指導に活用する、車の運転のように、とっさの判断が必要なシーンで、運転手の考慮していない事故要因をカーナビ等の装置を利用してあらかじめ警告する、といった展開が考えられる。
研究者
氏名 | 専攻 | 研究室 | 役職/学年 |
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鹿内 友美 | システム科学専攻 | 石井研究室 | 博士2回生 |
石井 信 | システム科学専攻 | 石井研究室 | 教授 |