非統制環境下における表情表出の検出
Facial Expression Recognition in the Wild

概要

本研究では、実環境で撮影された映像から顔画像を取得し、表情表出(表情が表出しているか否か)を検出する手法を提案する。特に姿勢変化が発生し、表情表出が小さい場合に焦点を当てる。
姿勢変化が起きると自己隠蔽が発生し、顔全体の画像が取得できないという問題がある。また、表情表出が小さい場合、表情による見た目の変化よりも個人差による見た目の違いの方が大きくなる。
前者については、顔画像を正面向きに合成することで自己隠蔽のない画像を用いる。
後者については、個人ごとに学習した特徴抽出器を複数用いて特徴量を抽出し、各々について表情の有無を推定した結果を総合して判断することで対応する。

産業界への展開例・適用分野

人間の感情や心理の状態を理解する上で表情は重要な役割を持つ。表情の表出によってそれを見た他者に内面の状態が伝わり、その情報に基づいて相手の考えていることを予想し、コミュニケーションを円滑に進めたり、事故を防いだりすることができる。
そのため、撮影された映像媒体を用いて表情を認識することができれば介護やセキュリティ、ドライバのモニタリングなどの分野で活用することができる。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
高原 祥平 知能情報学専攻 飯山研究室 修士2回生

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