概周期信号処理に基づくシームレス通信・ 放送技術
Seamless communication and broadcasting technology based on signal processing of almost periodic frequency

概要

地上デジタル放送の超高精細な映像技術(4K・8K)を用いたより高度な放送サービスの提供が要求されている。また、地上移動通信においては、周波数利用効率が高く、高速・大容量通信、多数接続等が可能となる第5世代移動通信システムの研究開発が急務となっている。本出展では、周波数軸上の超多重化を用いた信号処理に関するもので、ワイル関数を用いて数億に及ぶ素数のn乗根から複素周波数軸上に概周期に配置する方法を見出して、各概周期複素搬送波を用いてシームレスな通信・放送のシステム構成とそれを実現する要素技術の提案を行う。

産業界への展開例・適用分野

マルチキャリア方式は大容量通信に多く使われている。特にOFDMは移動通信、高速無線LANから地上デジタル放送にいたる超多重化が要求される多くのシステムに採用されている。本研究においては、概周期周波数配置を用いてOFDM通信方式の非同期化と超マルチアクセスを可能とする信号処理技術を提案するもので、音響・電波利用システムから光通信に至る広範囲の通信放送システムのシームレス化に貢献するものである。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
中澤 勇夫 数理工学専攻 物理統計学分野 博士2回生
梅野 健 数理工学専攻 物理統計学 教授

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