因果関係探索のための対話的可視化
Interactive Visualization for Exploring Causal Relationships

概要

本研究では、因果関係ネットワークから現象を適切に説明する潜在変数を発見するための対話的可視化システムの開発を行った。提案システムは以下の2ステップによって潜在変数の探索を支援する。(1) 因果関係ネットワークを表すグラフに対してEdge Concentrationアルゴリズムを適用することで完全二部部分グラフを抽出する。(2) 抽出した完全二部部分グラフに対して潜在変数の存在を仮定したときのモデル適合度を構造方程式モデリング(SEM)で検証する。線虫の胚発生過程における物理的特徴量の因果関係ネットワークデータを用いて提案システムのデモ展示を行なう。

産業界への展開例・適用分野

提案システムは現在、デモで使用するデータのような生物理学ネットワークの潜在変数探索を目的として開発されている。生物理学ネットワークにおける潜在変数を既知の生化学ネットワークと結びつけて解析を行うことは、将来の哺乳類や人を対象とした発生再生研究及びそれらを応用した再生医療研究の発展に大きく寄与すると考えられる。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
尾上 洋介 学術情報メディアセンター 小山田研究室 博士3回生
趙 コン 学術情報メディアセンター 小山田研究室 研究員
小山田 耕二 学術情報メディアセンター 小山田研究室 教授

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