"なぜ見ているのか"を視線から探るコンシェルジェシステム

概要

我々は日常的に選択を行っている。たとえば、カタログコンテンツから対象を1つ選択するという行動が例として挙げられる。命令ー応答系のシステムでは、選択行動時にユーザは自らが何を重視するか(たとえば"持ち運びに便利な"カメラなど)という選択基準を定め、システムに入力する必要がある。しかし、選択基準が明確でない状況では、システムへの入力自体がしばしば困難になる。そこで本研究では、ユーザの漠然とした選択基準を閲覧行動から推定しつつ、ユーザへのプロービング発話を行い、視線などのマルチモーダルな応答を観察することでユーザの選択基準を明確にするコンシェルジェシステムの開発を目指す。これによって、ユーザの納得した対象選択を支援する。

産業界への展開例・適用分野

本研究においては、ユーザの視線運動に基づいたプロービング発話に対する応答の観察から販売員・コンシェルジェシステムを開発し、選択支援を行うことを目指している。ネットショッピングなどの発展に伴い、ユーザの選択行動は、インターネット上でユーザが自ら情報を集めて判断するスタイルへと変化しつつあるため、興味推定を通した選択支援としての提案手法はマーケティングや映像講義の選択支援などの分野への応用が期待できる。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
下西 慶 知能情報学専攻 画像メディア分野 博士2回生
川嶋 宏彰 知能情報学専攻 松山研究室 准教授
松山 隆司 知能情報学専攻 松山研究室 教授

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