安定マッチングを利用した配属システムの研究
Reseach on assignment systems based on stable matchings

概要

異なる2つのグループ(例えば学生と研究室)の各メンバーが他グループのメンバーに対する希望順位を持っている際、その希望に基づいた「安定性」という性質を満たす配属を安定マッチングという。安定性とは、現在の配属から変更しても得をしないという、いわゆる均衡の概念である。安定マッチングは研修医配属や高校配属をはじめとする配属システム、腎臓交換移植、計算機ネットワークにおける入力ポートと出力ポート間のマッチング、チェスの対戦表作成など、広範囲に応用されている。本展示では、安定マッチングの基本的性質や利用例、発表者のこれまでの研究成果などを紹介することにより、他分野や産業界とのコラボレーションを目指す。

産業界への展開例・適用分野

最も有名かつ大規模な利用例は、医学部を卒業した研修医を病院へ配属するマッチングである。アメリカでは1950年代から安定マッチングを利用したシステムが使われており、日本でも2004年度から実用化された。イギリスやカナダでも同様のシステムが使われている。また、ボストン市やニューヨーク市における高校選択や、最近ではアメリカ、オランダ、韓国などで腎臓交換移植に利用する例も報告されている。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
宮崎 修一 学術情報メディアセンター 岡部研究室 准教授

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