風力発電の連系可能容量の確率的評価
Probabilistic evaluation of interconnectable capacity for wind power generation

概要

発電システムにおいて環境面, コスト面から風力発電を多く利用することが求められている. しかし, 風力発電は人為的な調整ができず発電量が不規則になってしまう. そのため, 需要に見合った発電量を確保するために, 風力発電の増減分は調整可能な火力発電によって補わなければならず, いくらでも風力発電を使えば良い訳ではない. よって, 風力発電の連系量と風力発電が出力におよぼす影響の関係を調べる必要が有る. 本発表では風力発電を確率雑音として考え, それが電力システムの出力におよぼす影響を評価する. その際に風力発電を確率雑音として考える場合はレアイベントを考慮し無ければならないことが分かっており, 火力発電の性能限界は飽和関数で表される.

産業界への展開例・適用分野

本研究によって, 風力発電の連系可能容量が現在よりも大きくとれることがわかれば, 自然エネルギーを多く使いながら電力の安定供給を行う点で貢献できる. また, 飽和関数を持つ非線形モデルはマニピュレータやセンサに性能限界を持つようなシステムであり, 数多く存在する. そのようなシステムに対し, レアイベントを考慮する必要がある雑音が入る場合には本手法によって雑音の出力への影響を評価することが出来る.

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
青山 紘己 数理工学専攻 制御システム論 修士2回生
加嶋 健司 数理工学専攻 制御システム論 准教授
太田 快人 数理工学専攻 制御システム論 教授

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