分散最適化にもとづく協調型映像投影システムによる投影色補正
Radiometric compensation for cooperative multi-projection system

概要

近年、非白色面に映像投影する際に生じる色ズレを補償し、所望の色の見えを実現する投影色補正は重要な基礎技術の一つとされている。本展示では特に、投影された映像の明るさを増したり、1台では投影できない箇所を補うために有効な、複数台の投影システムにおける色補正技法に着目する。このようなシステムでは、プロジェクタ端末数が増大した際の計算量や通信量、故障による端末の欠落に対する頑健性等を考慮し、全端末の投影画像を集中的に計算する端末を仮定するのではなく、個々の端末が自律分散的に投影画像を決定する柔軟なシステムの設計が望まれる。本展示では、こうした背景のもと協調型映像投影システムによる投影色補正技法を検討する。

産業界への展開例・適用分野

適用分野として”プロジェクションマッピング”が挙げられる。プロジェクションマッピングとは、映像やコンピュータグラフィックス等をスクリーンのような平面に投影するのではなく、立体物や凹凸のある面にプロジェクタ等で投影をする技術である。人の注目を集めることから広告やイベント、観光客誘致などにも利用されるが、未だ専門的な技術や器具が必要であり、本研究はそのブレイクスルーの一つとして位置づけられる。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
塚本 潤 数理工学専攻 制御システム 修士2回生
加嶋 健司 数理工学専攻 制御システム 准教授
岩井 大輔 その他所属 大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成 准教授

PAGE TOP