沿岸市街地における多数の津波漂流物輸送の並列計算手法

概要

当研究室では、スーパーコンピュータを用いた並列計算によって、工学分野における流体・固体の連成問題を高速かつ高精度に計算する手法について研究を行っている。本発表では適応例の一つとして、沿岸市街地における多数の津波漂流物輸送の並列計算を行った結果を示す。津波来襲時には、漂流物の衝突によって構造物が破損する場合があるため、その挙動を予測することは防災上重要な課題となっている。本研究では、実際に東日本大震災で被災した沿岸市街地を対象として、多数の漂流物が構造物と接触を伴いながら輸送される過程を計算し、漂流物の輸送過程について考察を行った。

産業界への展開例・適用分野

沿岸市街地における津波漂流物の輸送プロセスを計算することが可能となれば、例えば避難経路の策定や避難施設の配置などに対し、数値シミュレーションに基づいた有益な情報を与えることができると考える。他にも、市民に対する防災教育等、計算結果を有効に活用することで防災上の様々な施策に本研究を展開できると考える。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
鳥生 大祐 学術情報メディアセンター メディアコンピューティング研究分野 助教
井唯 博吏 その他所属 計算工学講座 修士2回生
柳生 大輔 その他所属 計算工学講座 修士1回生
牛島 省 学術情報メディアセンター メディアコンピューティング研究分野 教授

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