Web検索結果に対する未閲覧情報量の可視化
Visualizing the Amount of Missed Relevant Information for Web Search Results

概要

あるトピックに関する情報の網羅的な収集をWeb検索エンジンを通じて行う場合、検索をいつ終了すべきかを判断することは非常に難しい。検索を必要以上に続けることは時間の無駄である一方で、検索の早期終了は重要な情報の見逃しにつながりかねない。

我々は、網羅的情報収集タスクにおけるユーザの検索終了判断の支援を目的として、Web検索結果に対する未閲覧情報量を可視化するインタフェースを提案する。本研究では、未閲覧情報量を「検索トピックに関する重要かつ新しい情報が検索結果中にどの程度残っているか」と定め、「検索結果中の非閲覧文書集合の閲覧によりユーザが獲得する追加利得」としてその値を推定する。

産業界への展開例・適用分野

ユーザはWeb上の様々なサービス上で情報の網羅的な収集を日常的に行っている。ECサイト上で特定カテゴリの中から最も好みに合う商品を検索する、というのはその典型的な例である。本研究は、Web検索エンジンを対象としたものであり、検索クエリおよび推薦クエリのそれぞれの検索結果に対する未閲覧情報量を可視化を行うが、同様のアイデアをECサイトのような他のドメインに適用することも十分可能であると考えられる。

研究者

氏名 専攻 研究室 役職/学年
梅本 和俊 社会情報学専攻 田中研究室 博士3回生
山本 岳洋 社会情報学専攻 田中研究室 助教
田中 克己 社会情報学専攻 田中研究室 教授

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